感謝を伝える前に読んでおきたい、贈り物のきほん

日々の暮らしの中で、感謝やお祝いの気持ちを伝える機会は意外と多いものです。また日本には、季節や節目ごとに贈り物を交わす文化もあります。
この記事では、贈り物を贈る機会や作法についてご紹介いたします。
節目やご挨拶にあわせた贈り物
人生の節目や季節のご挨拶、大切な方へのお礼やお返しに至るまで、贈り物にはそれぞれの時機に応じた目的や意味が込められております。

お祝い事
結婚や出産、新築など、人生の節目となる特別な機会を迎える方へ、心からのお祝いの気持ちを伝える贈り物です。
内祝い
お祝いをいただいた方々へ感謝の気持ちを込めて贈るものであり、おめでたさをお裾分けする意味も込められています。
季節のご挨拶
日本の贈答習慣のひとつであるお中元やお歳暮は、日頃の感謝の気持ちを伝える季節のご挨拶として、広く親しまれています。
弔事
弔事のお返しは、葬儀や法要でいただいたご厚意に感謝の気持ちを込めて贈るものです。宗教や地域のしきたりに配慮し、控えめで心のこもった品を選ぶことが大切です。
手土産・ちょっとしたお礼
訪問の際やささやかなお礼として、さりげない心遣いを込めて贈ります。
贈る際に確認したい、しきたりと気配り
贈り物は気持ちをかたちにして届けるものだからこそ、さりげない気遣いが大切です。安心して贈れるよう、基本の決まりごとをあらためて確認しましょう。

のし紙と水引の使い分け
慶事と弔事では、水引の色や本数、表書きの種類にそれぞれ決まりがあります。お祝いごとには赤白、弔事には黒白など、用途に応じた色や結び方には意味が込められています。
●のし紙:正式な贈り物には「のし紙」を掛けるのが作法です
●水引(みずひき):紅白や黒白など、用途に応じて色や結び方が変わります
●表書き:「御中元」「御礼」「内祝」などがあります
●包装紙:落ち着いた色味や上品な柄が好まれます
相手別おすすめの贈り物
贈り物を選ぶときは、あまり高価すぎず、日常にそっと寄り添うような品が喜ばれることが多いものです。かえって気を遣わせてしまわないように、お相手の好みやご関係をふまえて選ぶと、より気持ちが伝わります。
●目上の方・取引先の方へ:格式と実用性を兼ね備えた品として好まれます
●ご友人や同僚の方へ:センスの感じられる消え物がおすすめです
●ご年配のご家族・親族へ:季節を感じる品など、心が和らぐような贈り物が選ばれています
控えたい品
言葉の響きや意味から刃物(縁を切る)、くし(苦・死)、ハンカチ(手切れを連想させる)などは、縁起を考えて贈り物としては避けられることが多い品です。ただし、地域や世代によって考え方が異なるため、迷った場合は無難な「消え物」をお贈りすることをおすすめします。
贈答様式のデジタル化

インターネットサービスの普及により、オンラインでギフトを贈ることが可能となりました。お相手のご住所を知らなくともお贈りできる「eギフト」や、オンライン上でご利用いただける「デジタルギフト」、さらに受け手側がご自身でお好みの品を選ぶ「選べるギフトカタログ」など、贈り手・受け手双方に便利で多様なスタイルが広がっております。
特に「eギフト」は、受け手が受取日時や場所をお好きなタイミングで設定できるため、贈り手はタイミングを気にすることなく、思い立ったその瞬間にお贈りいただける便利なサービスです。
「心」が伝わる贈り物を
贈り物は相手を思う心と細やかな配慮が何より大切です。しきたりやマナーを意識して選ぶことで、その思いはより深く伝わります。大切な人の笑顔を思い浮かべながら選ぶ、陣中ではそんな気持ちを伝える品々をご用意しております。